武侠小説とはなんぞや?
今夜は夏フェス2時間目の武侠小説の世界をご紹介してくれる講師の望月さんと打ち合わせしていました。
武侠小説は私も詳しくないので、望月さんのお話に聞き入っていました。
武侠小説とは、つまり大人のファンタジーです。
歴史的背景を基に、主人公たちが繰り広げる愛情や仁義など様々なテーマで繰り広げられる物語。
武術や仙術の修行の結果、空を飛んだりするので、現実離れしたところがありますが、それもまた武侠小説の面白いところです。
《我不是黄蓉》という歌は、王蓉というシンガーが書いた曲ですが、歌詞は人気武侠小説の登場人物の名前と特徴で埋め尽くされていて、これらの作品のストーリーを知っていることが前提になっています。
ある言葉の背景にある意味を典故と言いますが中国の漢詩の世界でもよく見られます。
さて、ある武侠小説の名セリフ
问世间情为何物,直教生死相许”
これは、元代の著名な文学者、元好问の《摸鱼儿·雁丘词》という詩の中に出てくる一節だそうです。
意味としては、二羽の雁が翼を並べて飛んでいたところ、うちの一羽を狩人が撃ち落とした。
ところが残された一羽は逃げるのではなく、自ら岩に激突して命を絶ってしまった、
世に愛情とは何物かを問うてみたい。
時に生死を共にさせるほどの愛とは。
中国では、歌を鑑賞するのも、小説を鑑賞するにも、古典の教養があれば更に味わい深く楽しめるということですね。
有名な武侠小説は日本語にも訳されていますし、ゲームなどの素材になったりもしているようです。
夏フェス2時間目も乞うご期待!
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